久伊豆神社

欽明天皇の時代(539~571年)に創設されたといわれる由緒ある神社である。その神社社務所参道側(東庭)と裏側客間前(西庭)の庭である。鎮守の杜は厳かで静寂とした空間であり、樹齢数百年単位の樹木も多数存在する。東庭はその様な既存の大木も取り入れながら作庭した。拝殿への参道と社務所との間は盛り土で高くしてうねる様に九頭竜垣を施し、社務所への通路は既存の古い安山岩の石を敷き直し、凛とした厳格な庭。西庭は水の動きを取り入れ、渓流の滝から流れに注ぎ込む水を表した、軽やかな安らぎのある庭となる。外側との遮蔽には版築工法による土塀を設けた。