懐石料理と陶芸作家の作品が並ぶ店舗の庭である。駐車場から邸内に向かうとまず見えてくるは、門を額縁に見立てて迫る野面に積んだ石積である。縦に細長い敷地の為、玄関アプローチ石積付近の幅は2m程度である。その石積に沿って、短冊が横にスライドしながら導いていく様な貼り石の園路となっている。その他建築全体周囲も1,5~1,0m内外の幅であるが、すべて露地の軒内のごとくに密度の濃い手仕事となっていて、鑑賞に堪える庭空間の態をなしている。